この冊子は2017年にイギリスの芸術・健康・ウェルビーイングに関する超党派議員連盟 (All-Party Parliamentary Group on Arts, Health and Wellbeing)が発行した調査報告書『クリエイティブ・ヘルス:健康とウェルビーイングに寄与する芸術活動』の要約版です。
報告書は2年にわたる研究、事例収集に加え、実際に患者・医療従事者、社会福祉の専門家、地方自治体の関係者、議員といった幅広い人たちと議論から見えた様々な発見が収録されています。本書には現在の医療・社会福祉制度が直面している数多くの問題に対し、芸術が大きく貢献できることを具体的な数字やデータが数多く掲載されています。また、本書が取り上げた事例は、市民が健康を維持し、回復を早め、慢性疾患をケアし、生活のクオリティを上げる上で、芸術を用いた介入がいかに有効かを実証するものです。イギリスの事例ですが、私たちの住む社会にとっても大きなヒントが散りばめられています。
元となっている英語の報告書と要約版はどちらもウェブサイトで公開されています。
本冊子は国立アートリサーチセンターが翻訳監修し、日本語版として発行したものです。日本語版は国立アートリサーチセンターのウェブサイトからダウンロードすることができます。